こんにちは!
おまめです!
今日は人工呼吸管理第4弾!グラフィックについてです!
グラフィックってなに?ってなる方もいらっしゃると思います。
簡単にいうと、心電図モニターでいう波形のことです。
人工呼吸器の吸う息と吐く息の波形です!
このグラフィック(波形)にはいくつかの種類があります!また、前回記事にした、換気モードや送気方法の違いによって、このグラフィックも注目すべきポイントが変わってきます!
【看護師の勉強ノート】人工呼吸管理③換気モードと送気方法そんなこんなで、本日は呼吸器のグラフィックの基本の見方について書いていこうと思いまーす!
人工呼吸器管理における、基本のグラフィック波形が何を示しているのか説明できるようになる!
目次
グラフィック波形には、3つあります。
- 気道内圧波形
- 流量波形
- 換気量波形
呼吸器のモードや換気様式によって、変化しない波形と変化する波形があるため、それらを分けて考えられるようになることがベストです!!
換気様式ごとに説明していきます!👇
量規定換気(VCV)の吸気時
量規定換気(VCV)は、前回の記事にも書きましたが、ボリュームサイクルなので、設定した流量を設定した換気量が入るまで、吸気を送ります。
流量が一定なこのVCVでは、注目すべきは気道内圧の方ということになります!!
吸気流量が1分間に30Lで、1回換気量が500mlとすると、500ml入るのに必要な時間は、(30000÷60)1秒となる!流量は一定なので、グラフィックの流量波形は四角形になります!👇
VCVで注意すべきなのは、気道内圧の上昇である!!!
じゃあ気道内圧の上昇の原因って何なの?ってことになります。
それは、2つあります。
- 気道抵抗の上昇
- コンプライアンスの低下
まず、気道抵抗とコンプライアンスとは何か解説します!👇
気道抵抗、別名レジスタンスといいます。
人工呼吸器からのガスが肺胞に到達するまでには、気管や気管支といった細い管の中を通ります。
これにより、抵抗が生じることを「気道抵抗」といいます。
コンプライアンスとは、肺・胸郭が広がりにくくなることを「コンプライアンスが低下する」といいます。
イメージ的には、肺胞が固くなって膨らむのが妨げられているって感じです。
上記の2つの原因を踏まえて、どのように波形が変化するのか見てみましょう!👇
圧が一番高いくなっているのが、ピーク圧。平坦な部分をプラトー圧と言います!
ピーク圧は、少なからず肺胞まで到達するまでにある、気道抵抗に打ち勝つ力!
プラトー圧は、すべての肺胞に空気を流す、胸郭を広げるための力!
ピーク圧とプラトー圧の差が、気道抵抗の指標になり、この差があんまりないけど、プラトー圧がぶち上ってたら、コンプライアンスの低下が考えられる!ということになります!!
この説明わかりやすいですかね?大丈夫ですかね?笑
圧規定換気(PCV)の吸気時
圧規定換気(PCV)は時間サイクルです!
設定した圧を、設定した時間かけると呼気に切り替わります。
つまり、基本的に圧は一定であります!!
なので、注目すべきは変化する流量波形ということになります。
PCVで注意すべきことは、吸気流量が基線に戻っているのかどうか!!
問題ない波形では、吸気流量は0L/minになる!
もし、気道内圧が上昇していたら、なかなか吸気が入らずに、人工呼吸と肺の圧が等しくなるまでに時間がかかります。①
一方で、コンプライアンスの低下していれば、同じ圧では換気量が減り、すぐに入り切って肺胞がパンパンになります!②
①呼気は、基本的には、モードや呼吸様式によらず同じになる!!
②注意すべきところは、呼気が基線に戻っているかどうか!!
呼気の時には、人工呼吸器は特に何もしていないのです!笑。
確認すべき事項は1つのみ!
呼気が基線に戻ているかです!!
基線に戻る前に次の呼吸が始まっていたら、呼気を出し切れていないことになります!!!
気道抵抗が上昇していたら、吐き出す流量が小さくなって、吐ききるまでに時間がかかるようになります。①
コンプライアンスの低下があれば、固い肺はすぐに縮んでしまうので、吐くのに必要な時間が短くなります。②
いや、今回もだいぶ濃密な内容でした!
解説とか絵とかわかりにくかったですかね?
大丈夫かな?って心配になっちゃいました。
自分で書いててうまくまとめられたか不安です・・・
今回で呼吸器の基本は一旦終わろうかなと思います!!
4回にわたる呼吸器の勉強もようやっと終わりました。
お役に立てるような情報でしたでしょうか?
少しでも、呼吸に対する苦手意識が払拭された方がいればとてもうれしいです!!!
また勉強ノートブログ書いていくので、よろしくお願いします!!
おわり。