[検査値のなぜ?] 感染症でCRPとWBCが上昇する

こんにちは。おまめです。
ブログのアイキャッチ画像変えてみました!
雰囲気も一層して、白を基調とした感じにかえてみました!

さて!今回は!新しいノート作ります!
【検査値のなぜ?】編です。第一弾は感染症について。
熱が出てる!なんか感染症?→検査値ではCRPとWBCを見ます。
感染症が起こるとCRP(C反応性タンパク質)とWBC(白血球)が上昇します!
では、どうして?ってとこを解説します。

お!俺の大好きなタンパク質の話?!
それはぜひとも知りたいな!!!

筋肉さんこんにちは!
筋肉さんの好きなタンパク質とはちょっと別件ですが聞いてくれると嬉しいです!

私が頑張って書いた筋肉さんを自慢したかったがために登場してもらいました!笑。

吹き出しも付けられるようになったよ!笑

茶番おわり。

目次

  1. 感染で起こっていること相関図
  2. 肝臓でCRPができる
    2-1)マクロファージがサイトカインをつくる
    2-2)IL-6がCRPの産生を促進
  3. WBC=好中球!末梢血管へ動員される
    3-1)好中球も細菌を食べる
    3-2)IL-8とG-CSFが好中球を増やす
  4. CRPとWBC以外にも注意が必要?

①感染で起こっていること相関図

ざざっとかいてみました☝

結論!

感染症でCRPやWBCが上昇する理由は、この2つが感染に対する炎症反応を反映しているからです!!


②肝臓でCRPができる

マクロファージがサイトカインをつくる

感染症!!って体の中が騒ぎだす前に、病原体たちはひっそり侵入した先で増殖をし始めます!

ここで見張っていた体の中のお巡りさん!マクロファージが病原体たちをいち早く見つけます!

マクロファージは手錠をかけるのではなく、病原体を食べます!(貪食作用:どんしょくさよう)

食べて殺菌します。これによりマクロファージはメラメラと活性化!

その後サイトカインという物質を何種類か分泌します!

サイトカインはそれぞれ周囲の細胞に信号を伝えていきます。

IL-6がCRPの産生を促進する

サイトカインの中で、TNF-α、IL-1、IL-6の3つは内因性発熱物質と呼ばれています!

TNF-αは血管の透過性を亢進させます!

透過性の亢進とは、血管と外の細胞とでの物質の交換を盛んにさせるということです!

これによって、病原体と戦う物質がいち早くその部位に到達できるようにしています!!

移動しやすくしてくれるって感じですね。

IL-1は血管になって、脳まで行きます。

脳の視床下部というところにある発熱中枢を刺激して発熱を起こします!

前回の発熱の記事を見ていただければわかりやすいです。

これによってセットポイントが上昇します!

セットポイントが上がり、体温が上昇すると、体はつらくなりますが、同時に病原体たちも増殖しにくくなります!

IL-6は肝臓に作用します。

肝臓で作用してCRPをつくります!(やっと登場、笑)

CRPとは、別名C反応性タンパク質といいます!

このたんぱく質は、直接病原体をやっつけたりはできません!笑

え、敵をやっつけられないタンパク質なのに、なぜ増やす必要があるのかな??

それはね、筋肉さん!
2つの大事な効果があるからなの~
①病原体にくっついて好中球が食べやすいようにする!
(オプソニン効果)
②病原体に穴をあけてやっつけるドリル屋さんを応援する!
(補体の活性化)

素晴らしい!!!


③WBC=好中球!末梢血管へ動員される

好中球も細菌を食べる

白血球(WBC)には、好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球の5種類の成分が含まれています!

好中球は骨髄ないでつくられて、分化と成熟をへて一人前となります!

一部は末梢血管に出現します!

ですが大体の好中球は骨髄内にとどまっていいます。

そして、感染症においては好中球が一番働きます!!

貪食作用にて重要な役割を果たすのです!

IL-8とG-CSFが好中球を増やす

G-CSFの働きによって骨髄での好中球の成熟が促進されます!

いっぱい作って末梢血管に動員されていきます!

動員された好中球は、IL-8の誘導にて病原体がある場所までたどり着くことができるのです!

いいチームワーク!!笑


④CRPとWBC以外にも注意が必要?

感染の際に注意したいこと4つ

①病原体によって増えるWBCの種類が違う!

②塗沫検査・培養検査もして原因菌を特定する!

③患者さんの意識状態の変化

④患者さんの防御能

CRPが主に増える原因には、

・感染症(特に細菌性)

・自己免疫疾患

・悪性疾患

・心筋梗塞

・外傷、骨折

好中球が増える原因

・急性感染症

・自己免疫疾患

・ステロイドの薬剤使用

・その他(尿毒症、急性心筋梗塞、手術、熱傷、喫煙、精神的ストレス)

感染症以外でもこんなに炎症反応が上がる原因があるんだね・・・

そうなんです!
だからこそ!患者さんの状態と全体的な検査結果など総合的にみて判断することが重要なの!
わからなかったら私はドクターに聞いちゃってます!笑
「先生!この方の熱は何熱なんですかね?」って。

検査値でCRPやWBCが上昇していたら主治医や回診の時に先生に報告しています!

大抵検査が追加になって、感染症が認められれば抗生剤などの治療が開始になります。

こんな感じで、感染の1つの指標としてCRPとWBCはとっても有効です!

ぜひとも皆さんチェックしてみてください!


おわりー!。

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