[看護師の勉強ノート]カテコールアミン系薬剤について

急性期で働くものならば一度は目にするカテコールアミン系薬剤!

今回はその作用と使用方法などについて勉強したことを書いていこうと思います!

昨日のNCU(脳神経集中治療室)の夜勤で、呼吸器+イノバンいってる人が2人に、痙攣発作でドルミカム(ミタゾラム)を使って鎮静中の人もいて、中々に濃い夜でした。笑

本日も勉強系で、難しい内容になってきます!

基本からしっかり復習していこうと思います☀️


カテコールアミンって何なの?

カテコールアミンとは、体の副腎、詳しくは髄質と呼ばれるところから出ている神経伝達物質であります!!🐸神経伝達物質っていうと分かりにくいですね、、ホルモンの一つです!

副腎ってなに?体のどこにあるのー?ってなりますよね!!

副腎は腎臓の上に帽子のようにくっついています!☟

副腎の髄質というところから出ているホルモンは3つです!

・アドレナリン

・ノルアドレナリン

・ドーパミン

この3つのホルモンを総称してカテコールアミンと言います!!

カテコールアミンが体内に増えすぎると、重度の高血圧になったり、

汗をいっぱいかいたり、動悸がしたり、頭痛が生じます!

逆に、カテコールアミンが少ないと、体が怠いと感じたり、意欲の低下、抑うつ状態を招きやすくなります!!

アドレナリン

副腎で出されるカテコールアミンのうち、約8割はこのアドレナリン!

え、ほぼアドレナリンじゃん!って感じです。笑

ストレスを感じた時に交感神経を活性化させて、心拍数や血圧上昇、発汗を、促してストレスから体を守ったりしてます!!

(いつもありがとうアドレナリン。😭笑)

ノルアドレナリン

アドレナリンと同じく、ストレスを感じた時とかに出されるホルモンです!

ノルアドレナリンも交感神経を刺激します。

抹消の血管を収縮させて血管を上昇させます!

ドーパミン

中枢神経系に作用します!感動や快感、意欲に関係します!

パーキンソン病や統合失調症などとも深く関わっていると考えられているそう!

(パーキンソンの薬でレボドパとかありますもんね)


ザックリでしたがカテコールアミンの解説でした!

交感神経を刺激して血圧とか心拍数を上昇させるのが、カテコールアミンというわけです!!

さて本題に移っていきます!!


カテコールアミン製剤について!

カテコールアミン製剤は、よく臨床で先生方にカテコラミンって呼ばれています。

正しくはカテコールアミンですが、ここから先はカテコラミンの表記で行きます。(すみません)

カテコラミン製剤は、さっき解説した副腎から出ているホルモンとほぼ同じ作用で、交感神経に作用して、

強心作用血管収縮作用が主な役割です!

患者さんの急変時に使用することがほとんどだと思ってましたが、どうやら心臓の血管外科の手術後とかにも使用されるようです!!

カテコラミンの多くは、血圧を上げる作用があります!

カテコラミンが作用する交感神経は3つ!

・α1作用:末梢血管収縮作用

・β1作用:心収縮力増大作用

・β2作用:末梢血管拡張作用

今回はこの3つしか出てきませんが、このほかにα2っていうのもあって、増えすぎたカテコールアミンの放出を抑える作用があります!

「もう大丈夫🙆🏽‍♀️出てこなくていいよー」っていうブレーキ係です!


ここから、カテコラミンごとに違いを説明していきます!!

カテコラミンの立ち位置をザックリと分けるなら、α作用とβ作用の割合です!!☟

分かりやすく解説すると、

β1が強心作用(心拍数を上げる)、

α1が血管収縮作用(血圧を上げる)

となります。

臨床での立ち位置で解説すると、

ザ!強心薬!心拍数爆上げ〜!!の薬は💊、

ドブタミン(ドブポン)なんです!

え、何で?

だってβの作用しか持ってない1番上のイソプロテレノール(プロタノール)じゃないの?

って思いませんか?

私は思います!!!笑

でも、この表はあくまでも、αとβで分けてあって、β1とか2まで気にしてません。

つまり、1番上のイソプレなんとかは、笑

β作用しか持っていない=β1とβ2の作用を持っている

となります。

β1だけなら心拍数爆上げなのですが、β2の作用も働いてしまい、血管が拡張、広くなって血圧が下がってしまいます。

血圧上昇作用の分布がこんな感じです☟

血圧下がっちゃうのを使うって中々勇気がいりますよね。

循環動態が上手く行ってなくて、心拍数を増やしたい時の第一選択は

ドブタミンになるわけです!

逆に、血圧爆上げさせたい時はα作用しかないフェニレフリンなの?ってなると思います!!

が、これも実は違くて、

ノルアドレナリンなんです!

えー、今度は何がダメなの?ってなります。笑笑

これも、さっきと一緒です!

ピュア&素直すぎるが故に、心拍出量が低下するのです。

末梢の血管を縮めることで血圧が高くなりますが、

その反射で、血圧が高いから心臓頑張らないようにしなくちゃ〜って心臓さんが手を抜き始めるのです!笑

これで、一回の心拍出量は低下します。

徐脈になっちゃうってことですね。

患者さんの心臓を頑張らせて、血圧を上げたい我々からすると、こちらもちょっと使い難い🤏となるわけです!

なので、血圧爆上げさせたい時の第一選択は、ノルアドレナリンとなるわけなのです!!🙆🏽‍♀️


時間が足りなさすぎる!!!笑

ちょっと次回に持ち越します!

次回、残りのドパミンとアドレナリンについて解説していこうと思いますー!

すみません。

お休みなさい💤

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