【看護師の勉強ノート】糖尿病とはどんな病気か

こんにちは。おまめです。
今日は「糖尿病」(DM)についてです!

なぜ、今回のテーマを糖尿病にしたのかというと、3月から働く病棟が、内分泌もある内科の混合病棟だからです。

医療従事者の方ならわかっていただけると思うのですが、内科と内分泌といったら糖尿病なんですよね・・・

と、いうことで、しっかり勉強したのは国家試験ぶりの糖尿病について書いていきます!笑

本日の目標

①インスリンの作用がわかる

②インスリンの作用不足で何が起こるかわかる

③糖尿病がどんな病気かわかる

え、糖尿病がテーマなのに、インスリンのことしか書いて無くない?ってなりますよね。笑

糖尿病を理解するには、インスリンを知らなくてはならないのです!むしろ1番大事なのです。

糖尿病ってどんな病気?

糖尿病とは、高血糖がずっと続いてしまう病気です。

この原因が、「インスリン」と呼ばれる、すい臓のランゲルハンス島のB細胞(長げー笑)から出てくるホルモンの働きが弱い!ってことです。

1型糖尿と2型糖尿病の2種類があります。

1型は割と成人期に多くて、自己免疫疾患などで、B細胞が破壊されることで発症します。

2型は割と中年の方に多くて、生活習慣病に関連して発症することが多いです!

インスリンってホルモンなんだね!

網膜症(もうまくしょう)→(簡単に言うと)目が見えにくい、
腎症→腎不全(腎臓が働かない)、
神経障害→感覚が鈍いとか!という3大合併症を伴うこともあります。

普通の人の血糖値は、食後でも140~160㎎/dlを超えることはないよ!
空腹時は100㎎/dl前後と言われています◎

ちなみに、血糖値が160~180/dlを超えてくると尿中にグルコースが大量に放出されてしまい、尿糖が検出されるようになれます!(あらら!)

糖尿病の主な症状

高血糖、口渇(喉が渇く!)、多飲、多尿、体重減少、意識障害・・・

一旦、糖尿病の話はここまでにします!

次からは、インスリンの話!

インスリンってどんな働きがあるの?

インスリンは、すい臓のランゲルハンス島のB細胞から出てくるホルモンです!笑

長いので、すい臓から出てくるホルモンって認識で大丈夫です!!

インスリンの作用

何度も言いますが、インスリンは、ホルモンです。

どんなホルモンかというと、血糖値を下げるホルモンです!

鉄則

インスリンは、唯一体の中で、血糖を下げる働きをするホルモンである。

栄養素の代謝血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)の維持に重要な働きをしています!

①食後に血糖値が上昇します。

②それに応じてすい臓からインスリンが分泌されます!!

③インスリンは、細胞の表面にあるインスリン受容体というところに結合します。

④この受容体に結合することで、細胞は糖を取りこむことができます。

⑤そして、糖をエネルギー源として利用しているのです!

ちなみに

余ったブドウ糖(細胞に取り込まれなかった)は、

グリコーゲン中性脂肪として肝臓や、筋肉に蓄えられます

そこでタンパク質脂質を作るのに使われるのです!

グリコーゲンや中性脂肪の合成を促すのもインスリンの働き!
インスリンってすごいね!

インスリンの作用が不足すると・・・

細胞、肝臓や筋肉組織に取り込まれなかった、余ったブドウ糖が血液中に溜まります。

このため、血中のブドウ糖濃度が上昇し、検査でも血糖値が上昇している!って状態になります。

血糖が上昇している状態を耐糖能障害というそうです。

また、糖代謝の乱れを、糖代謝異常というそうです!笑

では、インスリンの作用不足が続くと、どんなことが起こるのでしょうか・・・

まず、高血糖が持続します!

高血糖が持続すると、尿中にも糖が出てきます!

尿は腎臓を通って、尿細管でいろいろな物質がまた体内へと戻されます。

いわば、「ザル」を通ると思ってください!

糖は非常に大きいので、このザルの穴を広げてしまいます。

広くなったザルは、糖と一緒に大量の水も、外に出してしまいます。

尿量が多くなる

尿量が多くなると、必然的に体の中の水分が、どんどんなくなっていくということ!

喉が渇く(口渇)

多飲(水分をたくさん飲むようになる)

尿と一緒に大量の栄養素も流れでます。

また、インスリンが不足して糖を取り込めないので、各細胞や筋肉は、タンパク質や脂質を分解してエネルギーを作り出そうとします!

体重減少

なんとなくわかったかな?
インスリンの作用が不足することで、
尿量増加、口渇、多飲、体重減少が起こります。

インスリンの分泌不足とインスリンの抵抗性

糖尿病になる原因は、インスリンの作用不足です。

インスリンの作用不足の要因には2つあります。

①インスリンの分泌不足

これは、インスリン自体がすい臓から分泌されにくくなってる状態。

1型の糖尿病は、これが主な理由で発症します。

②インスリンの抵抗性が上がる

これは、インスリンが糖を受けつくなってしまうことです。糖に抵抗する!って感じです。

なんで受けつけなくなるかというと・・・

糖があまりにも多すぎるからです!!

これは、過食や肥満、運動不足、ストレスなどの生活習慣が深くかかわってきます。

肝臓や筋肉にすでにたくさんの糖が有り余っている状態なので、インスリンは、糖を取り込まなくなります!

2型糖尿病の方々は、主にこちらの方が原因になります。

糖尿病性の代謝性アシドーシスについて

これは、完全に看護学生や医療者向けです笑笑。

インスリンの作用不足、高血糖が著しいと、代謝性アシドーシスの危険があります。

アシドーシスってなんだっけ?って方は、以前の記事を参考にしてください!

血ガスって、どうやって見るの?

この代謝性アシドーシスは1型糖尿病の方に多いとされています。

インスリン自体が少なくなっているので、糖が全然細胞や筋肉、肝臓に取り込まれなくなります。

そうなると、筋肉や肝臓は、糖の代わりに蓄えられた脂肪をエネルギーとして使おうとします。

「分解」が進みます。

中性脂肪を分解すると、グリセロール脂肪酸に分かれます。

この時、脂肪酸が肝臓でB酸化してしまうことで、「ケトン体」という悪者が出来上がります。笑

このケトン体が増えることで代謝性のアシドーシスになる!って感じです。(わかりにくいかな?)

まとめ

糖尿病とは、高血糖がずっと続いている状態の病気です。

なぜ、高血糖が続いているかというと、インスリンの作用が不足しているからです。

インスリンは、血糖値を下げるホルモン。

インスリンの作用が不足することで、細胞や筋肉、肝臓に糖(エネルギー源)が取り込まれなくなって、糖が血中にどんどん溜まっていきます。

溜まった糖は尿として出されるが、尿細管のザルの穴も広げてしまい、尿量が多くなる!

それに伴って、脱水による口渇や多飲といった症状が出てくる。

また、エネルギー源(糖)が取り込まれなくなった筋肉や肝臓では、糖の代わりに脂肪やタンパク質を分解して、エネルギーを作り出す。

これに伴って、体重が減少することがあります!

全然まとまってないけど、まとめとします。笑

次回は、高血糖が続くとどんなことが起こるか、合併症や症状について詳しく書いていこうと思っています!

おわりー。

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