酸素療法② もう迷わない!流量、濃度、デバイス選択

こんにちはー!
11月になりました!
相変わらず広告は載せられてないです笑笑
もうよくわかりません!笑

今日は先日の酸素の記事の第二弾です!
流量、濃度、デバイスについて解説していこうと思います😊


鉄則

必要なFlO2を効果的に投与するためには、

各デバイスの流量、濃度の関係性を踏まえて、

患者さんの状態をアセスメントし、

流量が足りているか確認する!

低流量システム

鼻カニューラ👃

鼻カニューラは、低流量・低濃度で使用できる。

鼻カニューラで酸素流量を6L/分以上に設定することは、酸素ガスの鼻粘膜への刺激が強くなること、それ以上のFIO2の上昇も期待できないことから推奨されていないようです。

また鼻カニューラは、常時口呼吸をしている患者さんにも推奨されていないです。

簡易酸素マスク😷

簡易酸素マスクは、鼻カニューラに比べて高濃度の酸素投与が可能です。

使用時は、マスク内に貯留する患者さん自身の呼気(吐いた息)の再吸入を予防するために、5L/分以上の流量で使用する必要があります!

そのため、FIO2は40%以上になり、低流量の酸素吸入には適していないということになります。

酸素化が問題なければ、鼻カニューラに変更することを考慮します。

高濃度酸素マスク😷🗻

①リザーバーマスク

リザーバーバッグから酸素を供給できるため、低流量であるにもかかわらず、高濃度の酸素を吸い込むことができます!

口呼吸、鼻呼吸を問わず酸素投与ができることもメリットの一つです。

低流量といっても、6L/分以上ないとバッグ内に十分な酸素が溜まりません!

また、12L/分以上の流量がないと、マスク内に溜まった吐いた息を吸ってしまう可能性があります。

マスクが口元に密着しすぎてしまっていると、吐いた息が溜まりやすいうえに、マスク周囲の空気も吸えないので、余計に二酸化炭素を吸ってしまいます!(PaCo2上昇し、Co2ナルコーシスの危険!!)

なので、緩めに装着するか、マスク側の呼気弁を片方だけ外すなどの工夫が必要です!

ポイントは、酸素流量は6〜12L/分以上で、リザーバーバッグ内がぺちゃんこにならない程度に酸素流量を調節することです!

注意!一回換気量のほとんどが配管からの酸素(乾燥酸素)のため、加湿が必要です!

②オキシマスク

おっきい穴が空いているのが特徴です!

この穴があることで、CO2の貯留がほとんどありません。

酸素流量1L〜10L/分まで幅広く使用することができます!

高流量システム

高流量とは

高流量システムの高流量とは、設定した酸素流量の多い少ないではないです!

ベンチュリー効果を利用したマスクから、患者の口元に供給される総流量が、

患者さんの一回換気量よりも多いことを意味します!(難しい!笑)

ベンチュリー効果について☟

ポイントは、この総流量を30L/分にしなくてはならないこと!

なぜ30L/分なのかというと、

①通常成人の1回換気量500ml(ペットボトル1本)
②平均の息を吸うのにかかる時間は1.0秒

500ml/秒×60秒=30L/分

つまり、人が1分間に吸える空気の量は大抵30Lくらいまで!

流量が30L/分以下の場合、不足分をマスク周囲の空気を吸うことで補おうとします。

そのため、吸える酸素の量は少なくなってしまう!!

逆に30L/分以上でも、それ以上の空気を吸うという機能がないため、意味のない投与ということになります!

ベンチュリーマスクとネブライザー付き酸素吸入器

患者さんの1回換気量に左右されず、吸入酸素濃度が28〜50%の安定した酸素吸入ができます!

酸素吸入と同時にネブライザー機能を兼ね備えている=十分な加湿が可能

酸素流量の設定には、専用のダイリューターを使用したり、

酸素流量の供給範囲を参考にします!

ポイントのおさらい☟

30L/分以上の高流量になるように設定する!!

ダイリューターの種類☟

酸素流量の最適範囲と総流量の目安☟

流量が足りているのかな?と思ったら

まず、患者さんのベッドサイドに行ってみましょう!

足りている時→白い煙(水蒸気)が呼気と吸気どっちもマスク外に出続けている)

足りていない時→白い煙が吸気時にマスク内に引き込まれてる!

デバイスの選択

ケース①

鼻カヌラで6L/分以上を投与した

結果、鼻カヌラでは、流量6L/分以上でも、吸入気酸素濃度は上昇しません!

+鼻カヌラで6L/分以上を投与すると、鼻粘膜を傷つける恐れがあるので推奨されていません!

よって、流量6L/分以上をいきたい時は、酸素マスクへ変更すべきということです!

ケース②

口呼吸または、鼻閉があり、酸素マスクで2L/分を投与している

結果、酸素の流量が少ないため、患者さんが吐いた息(呼気)が酸素マスク内に溜まります!

患者さんが自分が吐いた二酸化炭素を再吸入し、体内のPaO2が上昇してしまいます!

前回の記事でご紹介した、Co2ナルコーシスになってしまう恐れがあるということです。

よって、やむおえず酸素マスクで5L/分以下の酸素を投与する時は、患者さんのレベルの低下や呼吸パターン、リズムの変化を見ることが大切です!!

ケース③

インスピロンネブライザー(ネブライザー付き吸入器)で酸素5L/分、40%で投与した

結果、混合ガスの総流量が30L/分以下!

患者さんの吸気の速度についていけず、周りの空気も吸ってしまって、吸入する実際の酸素濃度が低下する!

よって、酸素流量の早見表を参考に、総流量が30L/分以上になるようにします!

大切なのは総流量です!


一般的には5L/分以下での流量で酸素投与する際は鼻カヌラ。

5L/分以上の流量で酸素投与をする場合は酸素マスク・オキシマスク。

しっかりした酸素濃度のある酸素を患者に投与する際はベンチュリーマスクや、ネブライザー付き酸素吸入器を使用することが多いです!

患者さんの状態を見つつ、減量もしていくことが必要です!

次回は、加湿の原則について解説していこうと思います!!

おわり。

おわり。

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