脳外看護師ノート第3弾です!
今回は前回の脳画像の見方に続き、
脳血管と脳血管が支配する灌流領域はどの辺なのか、
脳画像のレベルごとに解説します!
ちなみに動脈の解説のみです!!
まったく関係のない話ですが、
絶賛転職活動中です。
さっき病院から電話がきて、書類選考は受かり4日後に面接予定になりました。
面接の練習しなきゃ!!笑
明日からのブログは記事の内容が薄いまたはお休みする可能性ありです!
すみません!!!!
余談すみません。
それでは解説していきます。
目次
脳外科看護師が解説します。脳血管動脈と略語の解説!!
まず前回のおさらいですね。
大動脈からでた血管が枝分かれし、脳に入ってくる血管は4本です。
左右の内頚動脈2本と椎骨動脈2本です!!
この4本がまた枝分かれをして、脳に栄養分・酸素を運んでます!👇
内頚動脈が支配する前方循環系と椎骨動脈が支配する後方循環系の2種類に分けることができます。
前方循環系には内頸動脈(ICA)と、そこから分岐する左右の前大脳動脈(ACA)、左右のACAをつなぐ前交通動脈(A-com)、中大脳動脈(MCA)があります!
後大脳動脈系には椎骨動脈(VA)と、脳底動脈(BA)があり、脳底動脈の先端部からが、後大脳動脈(PCA)です!
略語の解説!!
ノートに書きました笑。字がめちゃくちゃ汚いですが、こちら☟
本当に汚いですね。笑
すみません。こんな感じです!!
ここからは打つの大変なので、略語で書かせていただきます。
主幹動脈は、脳動脈の中心となる太い血管(2〜3mm)
穿通枝動脈は、主幹動脈から分岐する細かい血管(1mm以下)で、錐体路の一部である内包や脳幹にも栄養してます!!
脳動脈間には相互に補充しあう関係があり、常に支配領域は一定ではありません!
ほんとよくできてますよね笑
脳画像のイラストで見る、脳動脈の灌流領域!
それでは、前回の記事を見ていただければわかりやすいと思いますが、
脳画像のレベルごとに、脳動脈の灌流領域を色分けしてみましたので是非参考にしてください☟
中心溝レベルには、中心前回と中心後回があります!
顔と体、手ぐらいまでがMCAで、足の方はACAって感じです!
ハの字レベルには、放線冠があります!
放線冠は、錐体路が束になるところです!
つまり、MCA領域の梗塞では麻痺などの運動障害が出やすいということになります。
Yの字レベルには、基底核があります。
被殻や視床、錐体路が通る内包後脚があります。
視床の梗塞だと、視床穿通枝動脈が詰まっている可能性が大です。
被殻の梗塞だと、レンズ核線条体動脈(LSA)が詰まっている可能性が大です。
錐体路がある内包後脚は、前脈絡叢動脈(A‐choA)が詰まっている可能性が大です。
脳幹レベルといっても、ネズミが見えてる=中脳レベルです!
中脳はBA領域になっていますが(紫色)、正確に言うと、脳底動脈と、後大脳動脈と、上小脳動脈など複数の動脈が灌流しています!!!
小脳レベルと書いてますが、橋と小脳ですね。
てるてる坊主の頭が橋で、体が小脳です。脳底動脈(BA)一色にしてますが、細かく分けるともっと複雑です!笑
橋はBAです!一部上小脳動脈が灌流しています(ACA)。
小脳は前下小脳動脈(AICA)と上小脳動脈(ACA)と後小脳動脈(PICA)が灌流しています!
AICAとACAはBAから分岐しており、PICAだけ椎骨動脈(VA)から分岐しています。
つまり、小脳はおおよそBAだよって覚えておけば良いかと思います。
ちなみに延髄は、AICAとPICAが灌流していますが、ザックリ椎骨動脈(VA)と覚えておけばOKです!
まとめ
まじで疲れました。
字が汚くてすみません。
この記事は、詰まった血管がどこかによって、
脳の障害される部位がある程度わかるよーってことです。
実際の画像ではないので、わかりづらかったとは思いますが、
これを覚えておくことで、脳画像を見たときに、
あ!ここに梗塞がある!ってことは、この血管が詰まったのかな?
って予測することができるのです!!
お役に立てる情報でしたでしょうか、
なかなかボリューミーになってしまいすみません。
以上になります。
おわり。