[脳外科看護師の勉強ノート]脳画像ってどうやって見るの?

今回は、前回の投稿の続きからとなります!!
はじめましての方は是非とも前回の記事からお読みください。

前回もお話しましたが、
脳画像を見るポイントは、6個のシンボルです!
25枚近くあるスライドの中から、この6個を見つけられるだけで、
大体どこにどの機関があるのかがわかっちゃいます!

前回のおさらい!

<6個の脳画像のシンボル>
①しわ
②ハの字
③Yの字
④ネズミ
⑤てるてる坊主
⑥逆ハート

今回は⑤と⑥のてるてる坊主と逆ハートについて解説していきます!

<この投稿でわかること>
・橋と小脳・延髄の脳画像での位置関係
・錐体路の通り道

【脳画像】てるてる坊主と逆ハート


てるてる坊主の頭が橋。
体の部分が小脳になってます!
真ん中にある黒い部分は、第4脳室です!

小脳は、後頭蓋窩と小脳テントの間に挟まっていて、
めちゃめちゃ窮屈なところにあります!笑。

つまり、小脳に梗塞ができたり、出血することで、
そのすぐ下にある脳幹が圧迫されてしまいます!
すぐ圧迫しちゃいます!

そして、小さな孔の第4脳室もありますので、
ここも圧迫されると、すぐに詰まってしまいます!
⇒髄液の通過障害で水頭症になる!!

錐体路は橋を通ています!橋底部というところです!
橋を横に割って、おなか側が橋底部です!
背中側を、橋背部といいます。

内側より顔・手・体・足の順で通っています!

放線冠からみていくと、だいぶ左右の錐体路が
中心によってきているのがわかります!

脳の下に行くほど、左右の錐体路は中心によっており、
脳梗塞や出血の影響で、片麻痺ではなく四肢に麻痺が
出やすいということがわかります。



逆ハート=延髄です。
正確にいうと、逆ハートの上部分だけです。笑

ここで注目なのは、
錐体路で顔面神経線維がないことです!
(あれ?顔は??)

顔面神経線維は、橋下部というところから顔面神経となり、
中枢神経からもはや巣立っていました…。

紹介おわり。


まとめ

前回の続きで紹介していきました。
内容的にザックリで、今回はさらに薄い感じですね。
すみません。

ですがこの画像を覚えておくだけで、
脳画像がちょっとわかるようになってきます!

『ここに錐体路があるから、ここに梗塞巣があるってことは、
は~なるほど!だから麻痺がでてるのか!』
とかですね、
『ここまで血腫がきてないから、麻痺は出てないのか!
でも、血腫増大したら麻痺が出てくるかもしれないな!
気を付けて見よ!』
ってなってくると完璧ですよね。

脳画像を看護に結び付けて考えていくことが重要です!
わかってくるとめちゃくちゃ楽しいです!!

今後も脳画像の勉強はちょこちょこと載せていくつもりです!
脳画像で見る血管支配領域とか、紹介できたらと思います!

おわり。


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