[脳外科看護師の勉強ノート] 脳の解剖生理と脳画像の見方

今回は、脳神経外科に勤める看護師のノートを公開。

実際に私が参考書を元に書いてまとめたものです!これから看護師を目指す学生さんや、脳神経外科の病棟で働く看護師さんのお役に少しでも立てればと思います!!

先に忠告です!

今回は、一つのことをじっくり書くとめちゃくちゃ長くなるので、ざっくりとした紹介をしていこうと思います!
脳画像はとりあえず、4つ紹介します。明日の投稿で2つ紹介しようかなと思っています!!

字はめちゃくちゃ汚いです!すみません!!読みにくいと思いますが、解読お願いします笑

この投稿をみてわかること
・ザックリ脳の解剖生理
・ザックリ脳画像

では、いきます。


ザックリな脳の構造

まじで、ちょーざっくり解説していきますので。ごめんなさい🙇‍♀️

脳は大きく分けて3つのパーツに分かれています。

大脳、小脳、脳幹です!その下に脊髄とかもありますが、まずはこの3つ!

大脳の構造についてまとめたノートです☝︎

大体の位置関係はこんな感じです!

脳=ミノですね。皺だらけです!

この皺の中で、特に重要な皺がありまして、茶色の線で書いてますが、中心溝とシルビウス溝です!

中心溝は前頭葉と頭頂葉を分けています。シルビウス溝は前頭葉と側頭葉を分けている境目となっています!!

この2つの皺は、後々の脳画像を見るポイントにもなるので覚えておいた方が良いです!!

大脳はさらに4つのパートに分かれていて、前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉です!!

それぞれの場所で、生活していく上で欠かせない運動機能と感覚機能の働きを担っています!!

<ザックリな大脳の機能>
①前頭葉=複雑な感情や思考
②側頭葉=聴覚と記憶
③頭頂葉=空間と運動の感覚
④後頭葉=視覚
⇒障害されることで、病巣と反対の四肢の麻痺や運動障害の出現、言語障害、反則空間無視、認知機能の低下、高次機能障害などさまざまな症状が出てきます。

<ザックリな小脳の機能>
①体の平衡感覚を保つ
②運動の習得
⇒障害されることで、小脳失調が現れる!
小脳失調とは、小脳の病巣部と同側の四肢に症状がでます。
ふらついてまっすく歩くことができなかったり、スムーズに話すことができない。
巧緻機能障害などの症状のことを指します。

<ザックリな脳幹の機能>
①覚醒状態の調節
②自律神経の中枢で、呼吸や循環の調整
⇒障害されることで、運動や感覚機能の障害はもちろんのこと、意識障害や呼吸機能低下、循環動態がコントロールできず、生命の危機に陥ることがあります。

最後ノートをバーンって乗っけただけですみません。
とりあえず、ザックリな脳の構造と機能の説明を終わります!
教科書見れば全部載ってますから笑。
そちらを参考に。

そして私の脳の絵と、脳血管の絵もぜひ参考にしてください。笑


苦手な脳画像。いったいどうやって見るの?

おまたせしました。
ここからが皆さんが知りたい本題です。

脳画像について解説していきます。

脳のCT画像って1回の撮影分でスライス25枚くらいあるんですよ。  


全部覚えてられないし、見てられないです。

なので、特徴的な6個のシンボルを見つけることが基本です!

脳画像の特徴的なシンボル6個
①しわ
②ハの字
③Yの字
④ネズミ
⑤てるてる坊主
⑥逆ハート

また、脳画像を見るうえで重要なことは、錐体路の通り道を理解することです。
錐体路とは、簡単にいうと中心前回から発信される運動を、
全身に伝える神経の通り道のことです!

つまり、脳の錐体路がやられちゃうと、“麻痺‘‘が出るわけです。

錐体路にも注目してみてください👇

頭の先っぽのほうの画像です!
皺だらけなんですが、両端にΩマークがあるんです!
(実際の脳画像で探してみて!)
このΩマークが、中心溝です。
中心溝より上が中心前回で、錐体路の出発地点になります!
ここから、運動を司る指令が(神経)が全身に出されていきます。


ハの字レベルでは、放線冠と呼ばれる錐体路が1つの束になる場所がわかります!
ハの字に見えているのは、側脳室の上らへです。
その横に放線冠はあります!


ここから下にスライドが進むと、錐体路が1つの束になっているので、
錐体路=全身の運動機能と、とらえることができます。



Yの字レベルでは、大脳基底核と視床がわかります。
Yの字に見えている脳室です!
上のほうは、側脳室の全角部。真ん中にはモンロー孔、
その下のひし形は、第3脳室です!

尾状核がY字の上の部分にそって、三角にあります。
その下らへんに、コーヒー豆の形をした視床があります。

その横に、横向きV字のように存在するのが内包です!
内包は、尾状核側を、内包前脚といい、
視床側を、内包後脚といいます。
錐体路は、この内包後脚のほうを通っています!!


内包の横には、富士山が横たわっており、笑
7合目までは、被殻。
山頂付近が、淡蒼球となっています。

重要な機関が集まりすぎている!!!笑


よく、脳外科の勉強すると、
脳出血の好発部位の1位は被殻出血だよ。って
学ぶと思います。あと、2位は視床出血だよ。
っていうのも学びます。

あ!!脳出血好発部位の横には錐体路が通ってる!
つまり、脳出血で出血の量が多いと、またはむくみが強いと、
横に通ってる内包後脚を圧迫して、錐体路を遮断させちゃうかも
しれない!ということです。

=脳出血では麻痺がでやすい!

脳室も近いから、脳室も圧迫したり、出血が脳室まで及べば、
水頭症にもなりやすい!ってことになります。

水頭症とは?とか、なんで被殻と視床が好発部位なの?
とか説明しちゃうと長くなるので、ザックリとここまで。笑




ネズミ=中脳です!
中脳は脳幹の1つです。
中脳の役割は、視覚や聴覚、眼球運動などの中枢があります。

ネズミの耳の付け根から、動眼神経が出ています!
ネズミの耳の外側に錐体路が通っています!
大脳脚といいます!

耳の両上には側脳室の内側部があります!
ここに障害が起きて、中脳が圧迫されることで、
“鋼ヘルニア‘‘になります!
⇒病側の散瞳、対光反射の消失、片麻痺などの症状がでてきます!

ネズミの口は、中の水道で、髄液の通り道です。
ここを髄液は通って、第4脳室に行きます!

ネズミの斜めしたには、側脳室下角が見えます。
ここは、普段は小さな線みたいに見えるのですが、
水頭症になると、大きくなって見えるので、
水頭症の鑑別に役立ちます!!


まとめ

めちゃくちゃ疲れました。笑
ザックリ脳の解剖生理は、ほんとにザックリなので
教科書とか見て、しっかりもっと深く学んでほしいです。

ノートの絵は、簡単で分かりやすいかな?って思うので、
是非参考にしてください。

脳画像の見方は6個すべて載せられず、すみません。
このシンボルさえ押さえておけば、脳画像は怖くはないです!

今回は①しわ⇒中心溝、
②ハの字⇒側脳室と放線冠
③Yの字⇒大脳基底核と視床
④ネズミ⇒中脳

まで解説しました!

次回は、後半戦!⑤てるてる坊主と⑥逆ハート
について解説していきたいと思います!!

おわり。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA