こんにちは。
2日間お休みしてしまいごめんなさい。
4日勤でへとへとでした笑。
本日朝に、面接した病院から電話があり、採用いただきました✌
一歩前進。
これであとは、家を決め、家具を決めて、退職して、転居するのみです!笑
ここからが今日の本題!
今回は、臨床でよく目にする電解質異常についてまとめました。
何回かに分けて書いていこうかな、と思い。
第一弾として今回は、低ナトリウム血症について書きます!!
①ザックリ体液と浸透圧について
②水とナトリウム代謝
③低ナトリウム血症について
この3段階に分けて説明していこうと思います!!!
目次
ザックリな体液と浸透圧の仕組み
ザックリと、人間の体液と浸透圧の仕組みについて説明します。
人間ってほとんど水でできているといっても過言ではない!!
体重の60%が水分です!
体液は、分布している違いで細胞内液と細胞外液に分けることができます。
細胞外液は、組織間液と血漿に分かれます☟
乳児では体重の70%。
高齢者は約50%と言われてます!
体内の水分量は歳を重ねるごとに少なくなっていきます。
保湿が大事!笑笑
次に、体液を構成するイオンの説明をします。
細胞内液と細胞外液は、細胞膜により仕切られています。
細胞外液の組織間液と血漿は、血管壁で仕切られています!
これらの壁の透過性とか、なんとかチャンネルとかの機能によって、
イオン組成が決まっているのです。☟
細胞膜はイオンを透過させにくいです!
自然にカリウムがあっちの細胞に入ったり、こっちの細胞から出る!なんてことはないわけです!笑
輸送体を使ってイオンを交換しているので、細胞外液とはイオン組成が大きく異なるようです!!
細胞膜には、イオンの門番さんがいるようです笑
上の図はなんとなく覚えておくだけでいいと思います!
細胞内液はカリウム!
細胞外液はナトリウム!と私は覚えています!
次に、浸透圧のお話です!
細胞膜などの半透膜を介して起こる水の移動を浸透といいます!
水は濃度の低い方から、高い方へと移動します!
薄めようとするのです!常に濃度を均一にさせたいのです!
この水の動きを阻止しようと溶液に加える力が浸透圧です。
は?って感じですよね笑笑
いきなり圧出てきたよ!って笑
つまりは、浸透圧と同じ力で水が濃度の高い方へ引き込まれていく!って考えることができるよーってことです!
浸透圧=水の引き込まれる力ってことで大丈夫です!
阻止する力とかは忘れてください。笑
イメージつきました?
とにかく、水は薄めようとする!って覚えておけばOKです!🙆🏽♀️笑笑
ザックリ解説していきましたが、どうでしょうか?笑
次へ行っちゃいまーす!
水とナトリウムの代謝
水とナトリウムは摂取量と排泄量がほぼほぼ同じです!
細胞外液の浸透圧や量は、水とナトリウムのバランスで決まります!
欠乏の3タイプから解説します。
水とナトリウムのどちらもなくなったら水は移動しません!浸透圧は変わらないからです!
ナトリウムだけがなくなると、細胞外液のナトリウムがスカスカになって濃度が低下します!
なので、水は濃度の濃い細胞内液の方に移動します!
細胞内脾腫になり、細胞外液は体液が少なくなってしまいます。
水だけがなくなると、細胞外液の濃度が高くなり、薄めようと細胞内液から水が移動してきます!
細胞内脱水になります。
次に、過剰の3タイプです。
同じだけ過剰に入ってくると、水移動はしません!
ナトリウムだけ入ってくると、細胞外液の濃度が高くなり、細胞内液から水が移動してきます!
細胞内脱水になります!
水分だけが入ってくると、細胞外液の濃度が薄まり、細胞内液へ水は移動します!
細胞内浮腫になります!
低ナトリウム血症
機序は簡単です!
体の中のナトリウムが少ないってことです!水で薄まっている状態です!
濃度の低い水を摂取し、濃度の高い水を排出すると起こってしまいます!
血液検査では、
血清ナトリウム濃度が130~135未満のとき
わかりやすくまとめてみました☟
正常値はだいたい136~145くらいです。150を超えると高カリウムに分類されます。
主な原因は3つ。
①ナトリウムの喪失
尿量が多かったり、下痢が続いたりするのに加えて、低張な水を摂取することで起こります。
②水分摂取の過剰
腎臓の水排泄能力を超えて飲水をした場合に生じます。
③水排泄障害
バソプレシンのホルモン作用により、高張な尿を排泄することで生じます。
代表的な症状は、
脳浮腫
低張性低ナトリウム血症では、細胞外液の浸透圧が低下し、細胞内に水が移動することで、
細胞内浮腫が起こります!
さっきやったやつです!
細胞内浮腫のなかでも、脳浮腫は、頭蓋内圧を亢進させたり、脳ヘルニアを引き起こして
重篤な意識障害を起こす危険性があります!!(水中毒)
・傾眠
・昏睡
・認知機能低下
・頭痛
・嘔気
・脱力
・けいれん
一般に、血清ナトリウム濃度が125以上だと無症状。
125以下になると、錯乱や食欲不振に。
115~120だと、不穏・傾眠・昏迷へ。
さらに115以下になってくると、痙攣や昏睡の症状をきたします。
115未満では死亡率50%と、危険な状態であるといえます!!
浸透圧の低下を伴わない低ナトリウム血症もあります。
①細胞外液主に血漿内に蛋白質や脂肪分が増えることで生じる
②細胞外液にナトリウム以外の有効浸透圧物質が増えることで生じる
有効浸透圧物質とはマンニトールや高血糖とかですね。
ここいら辺は詳しくは説明しません!笑
治療は簡単!
尿よりも高張な液体を補うことです!
・ナトリウム摂取
・生理食塩水
・3%食塩水
などです!!
まとめ
今回は、体液のこと、水ろナトリウムのバランス、低ナトリウム血症について解説していきました。
低ナトリウム血症はよく、臨床で目にします。
脱水とともに、注意すべき検査所見かと思います。
115以下になると、脳浮腫が進行し、神経症状が出現!
重篤な意識障害になります。
ザックリな解説でしたが、お役に立てる情報でしたでしょうか?
絵も一生懸命描いたので、ぜひ参考にしてください!笑。
次回は脱水とか、高ナトリウム血症も解説したいなと思っております!
おわり。