こんにちは。おまめです!
本日からまた新しい勉強ノートのシリーズに入ります!!
「人工呼吸管理」です!
呼吸器の管理ついてよく分からないことが多いな~と、苦手意識を持っているのは私だけではないはず!!笑。
私も脳外科で働いているときは約4年間、呼吸器管理中の患者さんもたくさん受け持ってきました。
でも、やはり苦手意識はどこかにずっとあって、固定概念にとらわれてしまっていたな~と思います!
と!いうことで!!笑
今回は、呼吸器管理の基礎からしっかり復習して、苦手意識を克服することがテーマです!!
①気道のおおよその解剖生理がわかる
②人が呼吸をするのに必要な筋肉と仕組みがわかる
筋肉といったら僕じゃないか!!!
筋肉さん!お久しぶりです!
そしたら筋肉の説明はよろしくお願いしますね!
目次
気道とは、たいてい鼻腔、咽頭、喉頭、気管支のことをいいます。
しかし、気管支以下の肺胞まで含めることもあるので注意が必要です!
気管は、第6頸椎(上から6個目の首の骨)の高さから始まって、長さは10㎝ほど、太さは約2.5㎝の管状の構造をしています。
第4胸椎(鎖骨らへんから4番目の骨)で左右の気管支に分かれます!(左右の肺に行くために分かれる!)
そこから、右では3本に、左では2本の葉気管支に分かれていきます。
気管から、最終末気管支までを伝導気管支といい、まったく呼吸に関与しません!別名:死腔です。
吸気をガス交換領域まで運搬するのが仕事なのです!
呼吸は、「換気」と「ガス交換」の2つで成り立っています。
まず換気の仕組みについて、使う筋肉や空気が入る仕組みについて解説します👇
【息を吸う】吸気の筋肉
吸気(きゅうき)は息を吸うこと。吸うときのことを言います。
吸気に使われる筋肉の基本は横隔膜と外肋間筋。呼吸の補助筋肉として斜角筋と胸鎖乳突筋も使われる。
吸気に関して1番大事な筋肉は横隔膜です!
横隔膜は薄いドーム状の筋肉の層からできています!
肋骨の下の方についています。
横隔膜は収縮することで、おなかの中の臓器が下に下がって胸郭が広がります!
落ち着いている普段の呼吸なら横隔膜の動きは1㎝程度!しかし、運動なので頑張っているときの呼吸のときは10㎝くらいまで拡大するらしいです!!
吸気に必要な筋肉2番目は外肋間筋です!
外肋間筋も、収縮することによって近くにある肋骨を押し上げて、胸郭を広げる動きをします!
運動時などの頑張っている呼吸(努力様呼吸)のときは、斜角筋が第1と第2肋骨を挙げて、胸鎖乳突筋が胸骨を挙げることで、呼吸を助ける!!
※落ち着いてる時はほとんど活躍しないけどね・・・笑
【息を吐く】呼気の筋肉
呼気(こき)とは、息を吐くこと。息を吐くときのことを言います。
基本、呼気には筋肉は使われない。頑張っているときの呼吸では、お腹の筋肉を使う!
基本的に息を吐くときは、吸うときに使った筋肉たちの緊張を緩めるだけです!(筋肉は使いません)
しかし、運動しているときや、意識的に換気をするときには筋肉を使用します!
腹直筋、内外腹斜筋、腹横筋などのおなかの壁を作っている筋肉たちを使うんだ!!
運動しているときの吐く息は、お腹の筋肉を収縮させて、腹腔内圧を挙げて、横隔膜も上に挙げます!!(アゲアゲです。笑)
横隔膜が上に行くことで、胸腔内の面積が小さくなって、空気が外へ出ていきます!
また、内肋間筋も肋骨を下の内側の方に引っ張ってくれて、息を吐きやすいように助けます!
空気が肺に入ってくる仕組み
ズバリ!圧の差がカギ!!文献では圧較差(あつこうさ)と書いてありました。初知り!笑笑
空気が肺に入るために、圧の差ができる状況は2つのみ!
①気道内圧を上げる
②肺胞内圧を下げる
この上の2つの方法で、気道から肺胞に向かう空気の流れを作ります!
ちなみに!
空気は、圧の高い方から圧の低い方へと流れるよ!
普通のひとの呼吸は、横隔膜を下げて胸郭を広げることによって、肺の中を陰圧(圧を下げること)にさせます。
そして、空気を外から取り込み肺胞を膨らませています!鉄則の②の方法が普通ってことです!
ですが、人工呼吸の場合は、人工呼吸器が挿管チューブを通じて気管に高い圧をかけて(陽圧)気道内圧を上げます。
そして、気道内圧と肺胞内圧との差で、肺胞を膨らませています!鉄則の①の方法です!
とりあえず今日は、気道の解剖生理と、呼吸でどんな筋肉を使うのか、呼吸の仕組みまで解説していきました!
喉頭の次が気管、1回目の分かれ道は気管支です。笑
空気の通り道が喉頭で、食物の通り道が咽頭と覚えています(私は。笑)
大事なのは、気管支の末端の末端まで、ガス交換には関与していない。(死腔)あくまでただの通り道だということです!
そして、呼吸に使う筋肉では、吸うときは横隔膜や外肋間筋を収縮させたりしますが、吐くときは基本なにも筋肉は使いません。吸うときに使った筋肉を緩めるだけなのです。
ただ、努力して呼吸しなくてはならない時は、お腹の筋肉や内肋間筋を使って息を吐き出しています。
あとは、空気は圧の高い方から低い方に流れていく!って覚えていれば本日の目標は達成できていると思われます!
この考え方と基礎が、今後人工呼吸を学ぶ上でとっても重要になってきます!
次回は、ガス交換について書いていこうと思っています!そのあと、呼吸器の設定についてや、グラフィックの見方についても解説していきます!!!
おわり。